3年かけて新築住宅を建てた話。

家さがしは大変。すべてがはじめて、一生に一度きり。 最初に家を建てようと思ってから、完成するまで丸3年かかりました。夫とも意見が合わず苦労しました。 インターネット、本、営業マン、保険屋さん、、、いろいろな方から話を聞きました。 正直、正反対のことを言われたりします。 誰を信じていいのか、何を信じていいのか。 とても悩みました。 その経験が誰かの役に立てばいいなと思います。

家を建てるのに3年かかった理由

注文住宅を建てようと思ってから早3年。

ようやく現在建築中で年内完成予定です。

 

その経緯をまとめてみようと思います。

 

1.実家の隣の土地が売りに出た!

 

3年前、私たちは東京にいました。

夫は長男で地元が大好き。

いつかは地元に帰ろう。

家は一軒家がいいね。

地元に建てたいね。

と話していました。

 

実家との関係は良好。

家を買う時は二世帯住宅かもな。

なんて漠然と思ったりしていました。

 

その矢先、実家の隣が売り出されることになったとの情報。

 

夫は「隣に家を建てられたら最高だなー。でも本当に帰れるかわからないからな。」

なんて言っていました。

 

その土地はとりあえず両親が買い、私たちに建てていいよとの話がきました。

 

その頃、夫は残業ばかりで午前様は当たり前、休みも週1回あるかないかという状況でした。

 

私は体調が心配だったし、早く会社をやめてほしかった。

夫が「地元で家を建てるなら、俺転職して地元へ帰るわ。」

という言葉を鵜呑みにして、東京にいながら地元で家を建てる方法を探し始めました。

 

2.家ってどうやって建てるの?

土地は決まっていたので、家を建てる方法を考えます。

 

そこで思いついたのが、住宅展示場へ行くこと。

そうすれば決まるかなと。

 

ふら〜っと予約もせずに当日思いつきで行きました。 

 

歩いていると、営業の方が

「見ていってください。今ならキャンペーンやっていますよ。」

と声をかけてくれます。

 

ある一社に入って、話をききました。

木造の構造、床暖房、その会社の特色となるものを実験して見せてくれました。

 

でも基礎知識のなかった私たちは

「へ~。そうなんですね。」

実験を見て

「すごいですね。良さそうですね。」

程度の感想しか言えませんでした。

 

そこでその営業さんに

「ここの家の良さはわかったのですが、みなさんどうやってここで家を建てるって決めるんですか?」

 

と聞きました。

 

営業さん「・・・。どうやって決めてるんですかねー??人それぞれだと思いますよ。」と。

 

まぁ、そうなんですけど。

要領の得ない返事。

 

何社か話を聞きましたが、

「ここで建てたい!」と思う会社はありませんでした。

 

3.スーモカウンターへ行ってみる

このままでは、自分の建てたい家が見つからない。

 

そう思って、スーモカウンターへ行ってみました。

 

詳細は別記事に書いたので、ここはサラッとにします。

スーモカウンターでわかること - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

2社紹介されて、打ち合わせをして間取りの提案を受けました。

期間としては、2〜3週に1回の打ち合わせで、3ヶ月程度で間取りの提案、金額の提案を受けて契約するか決断を迫られました。

 

1回目:会社の特徴や家の説明

2回目:要望を伝える

3回目:外部ファイナンシャルプランナーによるライフプランニング(お金のこと)

4回目:間取りの提案

5回目:標準仕様と金額の提案

 

こんな感じで進みます。

 

そこで思ったのは、

こんなあっさり決まるのか!?

何十年もかけてローンを返すのに、

こんな少ない情報で決めるのか!?

それでいいのか私!?

 

それと、一見ほぼ同じ内容に見えるのに、見積もり額が全然違ったこと。

 

詳細はこちらをご覧ください。

見積もりが1000万違う!?費用対効果で考えてみた! - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

納得がいかないまま決められない性格の私。

いろいろと調べることにしました。

 

4.インターネットや本で失敗しない新築の建てについて調べる

 

とにかくいろいろなモノを読みました。

住宅展示場へ行くのは中断、契約も保留のまま1年位かかったと思います。

 

まずはインターネット。

  • 構造や外壁の種類やメリット、デメリット
  • 注文住宅業界の仕組み
  • 営業マンの見極め方、騙されない方法
  • 業者の選び方
  • 間取りの決め方
  • 建設開始後の注意点

一つの事を調べると、いくつもの疑問やわからない言葉が出てきます。芋づる式に調べてノートにまとめていきました。

 

インターネットの情報は信憑性がわからないので、本も読みました。だいたいは図書館へ行って、過去10年以内の新築や間取りに関するものを借りて読みました。

 

ただ、工務店等の社長さんが書いている本が多く、自社の紹介で良いことしか書いてなかったりします。

その事に気づいてからはサラッと読むだけになりました。もちろん参考にはなりました。

 

ただ調べれば調べるほど、奥が深くて迷宮入りします。何が良いのかわかりません。

 

調べた情報をもとに、

そこで会社探しを再開しました。

 

5.打ち合わせをすすめる会社を探す

家を建てようと思ってからここまでで1年半。

その頃には、まさかの転勤で夫の地元に戻ってきました。

ここから展示場や工務店巡りを再開しました。

打ち合わせをすすめる会社を選ぶまでに、さらに1年弱かかりました。

 

大企業、中小企業問わず、ハウスメーカー工務店問わずいろいろ話を聞きました。

完成見学会、構造見学会に何度も足を運び、いいなと思える会社と出逢いました。

長かった。。。

 

参考までに、過去の記事です↓

家造りはどの会社にお願いするかが重要! - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

家選びで「過ごしやすい家」「長持ちする家」は譲れないキーワード! - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

新築の臭い、、、耐えられますか。 - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

 

こうして2社に絞り込みました。

決める頃には私達も疲れ果てていて、

これで決まらなかったら、家なんか建てなくていいや位の気持ちになっていました。

 

この2社に絞った決め手は

  • 営業マン人柄と信頼。話がわかりやすかったし、質問に納得のいくように答えてくれた。
  • 両方とも木造軸組であり、価格競争させられると思った。
  • 会社の理念や家造りに対する考えに共感できた(長持ちする家、施工現場が見える、住み心地のいい家・・・)

 

6.2社と打ち合わせ開始〜契約

2社と打ち合わせを開始しました。

契約までの打ち合わせ期間は半年ほどです。

 

周りの話を聞いていると、通常は4ヶ月程度で決めているようです。

 

その間に行われた完成見学会は全て足を運びました。自分たちの家にも取り入れたいものがたくさんあって、ワクワクしたのを覚えています。

 

私達が打ち合わせに時間がかかった理由は、

  • 間取り+細かい要望を全て伝えた
  • 金額交渉に1ヶ月以上かけた

 

参考までに過去の記事です↓

 

予算内でおさめたいなら契約前が勝負。 - 3年かけて新築住宅を建てた話。

 

7.詳細の打ち合わせ、着工〜完成

契約してからは早かったです。

2ヶ月後には着工、7ヶ月後には完成して引き渡しの予定です。

 

詳細の打ち合わせが意外といっぱい。

3回の打ち合わせで、トイレやキッチン、収納、扉諸々決めました。

 

トイレやキッチンはTOTOリクシルショールームに行きました。

 

契約して、全てが終わった気分になっていましたが、詳細の打ち合わせ。結構重要です。

 

次に打ち合わせする内容を聞いて、下調べして自分たちがどうしたいか考えて伝える。

 

画像で伝えるのがわかりやすいし、スムーズでした。

私はpinterestというアプリを使いました。

無料だし、画像を整理して保存できるので便利でした。

 

そして、着工。

鍵の番号も教えてもらい、自由に見学できました。

気をつけていたのは、大工さんの邪魔をしないこと。作業しているときは一声かけて飲み物を渡す程度にして、作業終了後や休日にゆっくり見て回っていました。

 

8.最後に

ここまで書いてみて、

家を建てようと思ってから契約までに3年かかっているのことに気づきました。

完成まで含めると3年半。

 

長かったけど、これだけ時間をかけた事に後悔はありません。

 

むしろ営業マンに流されて、最初の段階で決めていたら。

今よりも高い価格で低いグレードの家に住んでいたと思います。確実に。

 

建設が始まって2ヶ月。

いまのところ「あれっ!?」と思う所はありません。みなさん、熱心に作業をしてくれていて感謝です。

 

あとは完成を待つばかり。

それまでにカーテンや家具、家電など

細かいものを決めたいと思います。

(契約した会社にはインテリアコーディネーターがいないので、自分達で探すしかありません。。。)

 

義理父と現場を見に行ったときに、

現場監督が「この辺りで一番良い家を建てます!任せてください!」と言ってくれました。

とても嬉しかったし、この会社にしてよかったなと思いました。

 

営業マンも、現場監督も、棟梁も信頼してます。そういう関係が嬉しいですね。